こんにちは、しゅんすけです!
本日は吹奏楽コンクールの課題曲について、私が毎年トランペットパートや合奏でのレッスンをするたびに学生のみなさんに思うことを書いておこうと思います。
最初にお伝えしておきますが、この記事は吹奏楽コンクール課題曲の攻略のための記事ではありません!期待していた方には申し訳ありませんが、毎年いろんなバンドをレッスンさせていただいて考えていることを書き記しておきます。
コンクール課題曲を楽譜通り吹く

結論から言うと、課題曲のために練習するのではなくて、まずは課題曲を楽譜通り演奏できる技術を身につけようよ!と僕は毎年思っています。
夏に向けて行われる全日本吹奏楽コンクール。吹奏楽の甲子園として知られていますね。
僕は、単発的なものも含めると毎年20団体ぐらいの指導に携わらせていただいています。
そして、毎年いろんな学生から

今年の課題曲はどうやって練習していったら良いですか?
という声をよく聞きます。
もちろん、それぞれの課題曲に技術的に難しい部分があったり、演奏しづらい部分があります。そこに関しては、より特化した練習が必要だと思います。
しかし、その他の部分に関しては

まずは楽譜通り演奏できるようにしよう!
としか残念ながらお伝えできないんです。
コンクール課題曲を楽譜通り吹く難しさ
ここで質問ですが、楽譜通り演奏すると言われた時に、あなたならどんなことを思い浮かべるでしょうか。
ほとんどの人が、まずは楽譜通り音が出ることや一曲通して演奏ができるかどうかを思い浮かべると思います。
しかし、そこはまだスタート地点なんです。
楽譜通り音が出るようになってからやっと以下の部分を練習できます。これがより音楽的な演奏のために必要なことです。
- そのフレーズに適した音形になっているか
- メロディーが音程良く演奏できているか
- アーティキュレーションは守れているか
- 強弱記号はその通りに聞こえるか
そして、個人で楽譜通り演奏できるようになれば、パートやセクションでアンサンブルができるようになります。
- 同じ動きの人と音程が揃っているか
- ハーモニーが綺麗に演奏できるか
- 強弱の変化にムラが無いか
さらに合奏になると、全体でのアンサンブルを追求できます。
- バンド全体の中でパートのバランスはどうなのか
- 曲が進行していく中で自分たちの役割を意識できているか
- 曲全体の構成の中で、それぞれの部分を演奏できているか
個人がパートになり、パートがセクションになり、セクションが合奏になり…
大人数でひとつのものを作り上げ、音楽的な表現ができあがったとき、音楽的に素晴らしい演奏ができあがります。個人であっぷあっぷしていると、そんな一番楽しいはずのアンサンブルをする余裕がなくなってしまうのです。
では、どうすれば良いのか。そのために基礎練習があるんです!
課題曲を吹くための基礎練習?

またまた質問ですが、普段の基礎練習はなんのためにやっていますか?
私たちは音楽家です。楽器を持って18年の僕も、楽器を持って1ヶ月のあなたも、それは変わりません。
ということは、僕たちは音楽をするために楽器で基礎練習をしているんですよね!ただ、その基礎練習がやりたい音楽と繋がっていないことがとっても多いのです。これが本当に残念。
ステップ①、基礎練習をする
ステップ②、技術が身につく
ステップ③、曲が吹けるようになる
ステップ④、少し難しい曲が吹けない
→ステップ①に戻って少し難しい基礎練習をする
という風に、だんだんとらせん階段を昇っていくようにステップアップすることで、いつのまにか1年前には吹けなかったあの曲が演奏できる!という結果がついてくるはずです。
そのためにはやはり曲に行きつくまでの基礎練習が段階的に必要になってきます。
春までに自分に足りていない基礎練習をやることで、課題曲を楽譜通り演奏できる技術を身につけてください。
本日のまとめ:コンクールの課題曲を吹くために何が必要か

今年のコンクールの楽譜が配られている人たちも少なくないと思います。そんな方々は、曲をそのまま練習するのではなく、夏までにその曲を吹けるようになる“基礎練習”を今から始めてください!
- 音階はきれいに吹けますか?
- 曲で出てくる理想の音形がトランペットで奏でられますか?
- 曲で出したい強弱の幅が自分で表現できますか?
自分自身に問いかけてみることで、必要な基礎練習が見えてくるはずです。曲ばかりを練習せずに、その曲が演奏できる技術をぜひ身につけていってください。
そうして、楽譜通り演奏する技術を身につけていってください!
ブログの記事内容に関してや、ご質問などがあれば、ページの一番下まで進んでいただいて、コメント欄にご記入ください。お返事をさせていただきます。
それでは、今日はこの辺で…
明日も良い音楽ライフを♪
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